貴重な週末を会社のイベントで潰され、今週の休日は実質今日1日だけであった。早起きにも成功し、充実した1日にしようという意思がふつふつと湧き上がってくる。のだが、どうにも身体が重い。頭は冴えている(つもりな)のだが。こういう場合は大抵、「せめて頭の中で何か有意義なことを考えよう」と画策、というか言い訳をしてそのままベッドに横たわり続ける。その時は確かに何やらいい考えが頭に浮かんだりしている気がするのだが、ようやく活動を開始するころにはすっかり消え失せてしまっているので単に寝続けたのと結果は同じである。そんなこんなで、今日もせっかく8:00に起きたというのに、動き始めたのは11:00であった。
時間殺しに拍車をかけるのがゲーム。今年も性懲りもなくFIFAの最新作を買った。毎年最新作を買って、毎年文句を言っている。正直金と時間の無駄である。不甲斐ない動きを見せる自チーム選手に対し、「お前らは本当に金を貰って球蹴りをしているのか」「判断の全てが遅い」「なんでそんな大層なガタイで競り負けるのか」というようなことを口汚さ8割増しくらいで画面に吐き散らしている。ちなみに最後はアグエロにヘディングで負けたクリバリに対して。
うんざりしてゲームを止める頃には昼をまわっていた。貴重な休日だというのにストレスを溜めているだけ。流石にマズいなと思い、PS4のコンセントを引っこ抜く。とりあえず軽く掃除をすることにした。フローリングが明るめの色だからゴミが目立つ。服を畳んで掃除機をかけた。なんかもうちょっと休日らしいことがやりたくなり、散歩のあとに喫茶店に行くことにした。
ついでに郵便物を出して、近所の公園へ。そこそこデカい公園で、一周すれば気晴らしにはちょうどいいくらいの運動になる。
これは夏に撮った一枚。ケヤキ並木の向こうには遊具やバラ園があり、老若男女の憩いの場となっている。遊具だけの公園には自然と子供ばかりが集まってくるが、こういう大規模な公園だと本当に色々な人々が来ているため、気兼ねなく歩くことが出来る。ちっちゃい子供が多いと気を遣う。怪しまれてないか。別に変な行動をとるわけでもないのだが。「趣味は人間観察です」というのは痛々しい自己紹介を構成する要素の中でも代名詞的な扱いを受けているが、確かに人を観察するのは楽しかったりする。
今日見かけた中で多かったのはまず子供。心が狭いので飛行機とかでギャン泣きする子供は正直苦手だが、公園ではしゃいでる子供はなんとも思わない、というか寧ろ見てると元気になるかもしれない。子供がいない公園というのも寂しい。空き地で錆びてる船みたいで。カップルも当然多い。小奇麗な恰好をしたカップルが2匹のほっそい犬(イタリアングレーハウンドというらしいです)を連れて歩いているのを見たときは、思わず「パワーカップルだ・・・」と呟いてしまった。偏見の塊である。この季節はバラが咲いており、バラと女性を被写体にパシャパシャ写真をとっているおっさんも多かった。こういうのって女性の方から写真撮ってくれって頼むのか、カメラマンからモデルを頼むのか、どっちが多いのだろう。
未来と希望に溢れる子供たち、カップル、キレイなねーちゃんとそれを撮りまくるおっさん、色々なキラキラに心が日焼けしそうになっていると、半分開いたワインのボトルを片手に、音楽を聴きながらめちゃくちゃ楽しそうにビートを刻んでいるおっさんを見かけて、「ああ俺もここにいていいんだ」と嬉しくなったりした。
別に公園限定じゃなくても散歩は好きだ。「趣味は散歩です」というといかにもジジくさい。「歩きながら美味しそうな飯屋を探すのが好きです」とでも言えば聞こえが良いだろうか。実際ぶらぶら歩いているといい感じの店を見つけることは多い。
こないだガッツリ散歩したのは神戸。記事のトップに貼った写真は、二宮のあたりにある布引ビル。室外機が並んでいる様が仰々しくて面白い。神戸のことはまた別の機会に記事にしたい。
散歩の素晴らしさとか、散歩をする意義とか、とにかく散歩にまつわる自分の考えを偉そうに述べる記事にしたかったのだが、どうにも頭が靄がかってシャッキリしないのでうまく表現が出来ない。気分も進まないし今日はここでやめにする。タイトルも散歩(未)とかにしとこう。気が向いたら続きを書く。
実はこの記事、日を跨いで書いたのだが、時間が空くとどうしても書き上げる意欲がそがれてしまう。冒頭で「実質今日一日」と書いているが、これは日曜日のこと。1500文字あたりでダレて、今この文字を書いているのは月曜日だ。明日は即位礼正殿の儀で祝日なので、続きを書こうと思ったが、前述の通り。頭がボーッとする。火曜日にまた全く別のテーマで何か書くことにしよう。書きたい気持ちはあるのだが、脳ミソがついていかない。というか眠い。考えずに読める本でも眺めながら寝よう。
