内容と全く関係なくても、毎回写真を1枚はのせることにしました。
今回はアザミとアブです。
何アブか調べましたが同定に至りませんでした。アブ何某と呼びます。
さて、今回のテーマは‘‘自称進学校‘‘です。
私の出身高校は典型的な自称進学校だと言えます。
「自称進学校あるある」で調べるとこんなことが書かれています。
数学
マイナーな数学の問題集を強制的に買わされ、その中の問題が宿題として課せられるんですが、あろうことか解答はついてきません。
問題集の価値が最も現れるのが解答例と解説だと思うんですが・・・。
どうも学校側としては「解答つけたらそれ見て解いてくるだろ、それじゃ考える力がつかんから頭捻って解いてこい」ということでした。
まぁそれも一理あるんですが、受験数学であればはじめっから解答例みて解いてパターン暗記しちゃったほうが人によっては効率がいい場合もあるんですよね。
特に私みたいなクソ文系に関しては。
しかもこの宿題が毎日大量に出されるわけですからもー大変です。
もう一冊購入して答えを入手しようにも、学校専用教材のため一般には売られてないんですよね。
お手上げです。これで数学嫌いになった人はかなり多いんでないかと。
進学実績が大したことない癖に、いっちょまえに「暗記じゃなくて‘‘理解‘‘しろ」とか「公式は覚えなくていい、この証明を理解しておけば公式はその場で導き出せるから」とかカッコつけたことを言って、結果的に効率を落とすのは自称進学校の得意とするところです。
というか、こういう下らん問題集を新しく買わせずに、最初に買った青チャートをずーっとやりゃあいいと思うんですが。
高校と書店の利権とか色々あるんでしょうね。
英語
鹿児島・宮崎をはじめとする南九州界隈には、その一帯の高校生が見ただけで震え上がる悪魔的書物が存在します。
貴重な時間を喰らいつぶし、
定期試験の度に脳を腐らせ、腱鞘炎の原因となり、
気が付くと呪いの言葉で分厚い大学ノートが鉛色に埋め尽くさるという・・・
そう、
英 作 基 本 文 例 6 0 0
通称”600”
私はこれを見ると、聖書・十字架を目にしたときのドラキュラ伯爵のような反応をしてしまいます。
散々苦しめられました。
名前の通り、英作文によく使うフレーズがまとめられている本ではあるんですが、使われ方が良くなかった。
定期試験のみならず、週に1回は600の文を使った小テストが実施されていました。
何がしんどいかって、原文のまま一字一句完璧に書かないと不正解扱いだったんですよね。
必要なフレーズ・構文の形だけ覚えて応用、じゃなくて本書にかいてる文を完全に暗記する必要がありました。
おい!ここは”理解”するんちゃうんかい!!
”彼にはよくあることですが、ある日夜が明けると旅に出ました”
”One day, as is usual with him, he set out on a trip at daybreak.”
みたいな長ったらしい文章をひたすら暗記。
余計な情報が多すぎます。海馬の容量の無駄遣いです。
学校側は「600は南九州では非常に高い支持を得ている伝統的な教科書です。皆さんはこれを使って勉強ができることに誇りを持ってください」
みたいなことを言っていました。
変なところで地域愛・愛校心を煽ろうとするのも特徴です。
ここでちょっと次の画像を見てほしいんですが、
四国が強調されてますが、宮崎・鹿児島が何位か探してみてください。
見つかりましたでしょうか?
そうです。
ケツから2番目と3番目。
こんな状態で誇りもクソもあるか。
むしろこの悪魔的書物のせいでこの順位に落ち着いてしまってるのでは。
南九州が悲惨な状態にも関わらず、南九州発の参考書を有り難がる。
最早、一種の風土病じみたものを感じさせます。
見たまえ!青ざめた血の空だ!
ゴースあるいはゴスム
我らに瞳を与えたまえ!ウオオオオオオオオオオン!
一連のネタが分からない人は啓蒙が低いのでこのゲームを買ってください。
マジでおもしろいよ。
国立絶対受けてくれよな!の文化
田舎ほど国立大学を有り難がる傾向にあるように思います。
我が故郷も勿論そうでした。
指定校推薦で私立進学が決まってい子や、大学校に進みたいという子に対しても
「イイからとりあえず国立受けとけ。例え進まないとしても、受かれば今後お前の大きな自信に繋がるから。」
みたいなゴタクを並べて強制的に国立を受験させてきます。
「受け持った生徒が国立に通れば通るほど俺の評価上がるから頑張ってきてね!北海道の僻地大学とか遠いけど受かりやすいから高い旅費だして受けてきてね!」って正直に言ったらどーなんじゃい。
あーくだらん!
ちなみに私は担任に第一志望の大学に関してずーっと反対され続けました。
「お前では無理だ考えなおせ」
「レベル下げろ」
「ほーんセンターでボーダー超えたんか、でも無理やで諦めろ」
ってな具合で少しでも落ちる確率を下げようとするのが見え透いてる、っていうか向こうは隠す気もなかったのかもしれません。
生徒の意思を尊重しろ、と言いたくはなりますが、別に聖職者ってわけではないですし、「教師」もお金を稼ぐためのひとつの仕事なわけですから、色々あるんでしょうね。
無事に第一志望に受かった途端
「よくやったな、お前の意思で勝ち取った合格だ」
とかいって手のひらクルーしてきたときは憤死しそうになりましたが。
ちなみにこの担任は英語教師だったので、私が殊更に600を憎む主な原因でありました。
課外
九州に多いみたいですね、課外。
私の高校では年がら年中朝課外でした。7:45登校。つらい。
前回の記事で「夏を高校に奪われた」と書きましたが、それも課外によるものです。
夏休み期間も夏課外と称して毎日授業。ほんとの休みは盆のときだけ。
3年生からは夕課外などという世にも恐ろしい制度が導入されます。
しかもこの課外、通常の授業料とは別口でカネを払っているにも関わらず、出席しないと「おまえは人間ではない!」ってくらいの勢いで怒られます。
課外という文化は自称進学校の「質より量」という特徴の典型的な例といえます。
言論統制
合格体験記とかってあるじゃないですか。文集とかにのってる。
志望校いついつに決めてー、苦手な強化をこう克服してー、よく使った参考書はこれでー、みたいな内容を受験を終えた3年生が書くアレです。
自称進学校のそれは、読んでみるとまぁ学校側に都合の良い内容しか載せてありません。
典型的な例としては
「先生達は受験のプロです!」
「先生が授業中喋ったことはすべてノートに書いてました!」
「市販の参考書なんていらない!学校で買ったもの、先生が作った資料がすべて!」
「 受 験 は 団 体 戦 で す 」
とまぁ報道ステーションも真っ青の傾きっぷりです。
(個人的に受験は団体戦、の真のメッセージは「一人で勝手なことするな、学校に従え、内職は許さん」なんてところだろうと踏んでいます)
ちなみに私は合格体験記に参考にしたウェブサイト、Z会の参考書(地元に売ってない)、周りに何と言われようが頑張ってください、みたいなことを書いたら見事に検閲ひっかかりました。
と、そろそろ記憶が尽きてきたのでここら辺でちょっと強引なまとめとしたいと思います。
えー、自称進学校といえば
教師からの圧力
朝・夕・休暇中の強制労働
労働は正義・働かない奴は非人間
”皆”で力を合わせて戦いましょう
情報統制(数学)
検閲
もうおわかりでしょう。