これ。専ら作業用。10時間にループさせたバージョンを流していると捗る。ゲームをやったことが無い人に説明すると、このBGMはレベルアップや消耗品の購入、武器の改造といった作業ができる、「狩人の夢」と呼ばれる拠点兼作業所のような場所で流れるものだ。
狩人の夢は小さな古教会のような外観で、中には棚、工房道具、暖炉、床に積まれた大量の本、隠居した爺などが配置されている。ここの雰囲気がとても好き。ローリングで本をとっ散らかしたりしてつい遊んでしまう。このゲーム特有のシステムで、他プレイヤーが命を落とした場所に血痕が付くというものがあるのだが、狩人の夢は自殺した他プレイヤーの血痕に塗れていることが多々ある。やめてほしい。夢の中でくらい穏やかでいようよ・・・。
という苦言は置いておいて、ゲームシステム上においても、自殺によるメリットはないと言って良いので、この狩人の夢という場所が、私にとってだけではなく、ついつい自殺してみたり、本を蹴飛ばしたり、爺や人形を一発殴ったり、意味のない暇つぶしを行ってしまう場所だということが、大量の血痕から察せられる。
ブラッドボーンは基本的に難易度が高いゲームだし、道中もおどろおどろしい雰囲気だったりビックリ要素があったりするので、心を慰めてくれる静養所としての機能も狩人の夢は持ち合わせている。このBGMもそれに一役買っているという訳だ。私はブラッドボーンのプレイを通じて、この曲にそういった意味を見出しているので、これを聞くと落ち着いて作業ができる。素晴らしい。
PS4のテーマをブラッドボーンに変更すると、ホーム画面でこの曲が流れ続ける。学生時代にはよくPS4をスタンバイモードにすらせずに放置していたことがよくあったが、その間もずっと流れていたことになる。その間、私は何をするでもなくただ放心していた気がする。別に病んでるとかそういう訳では全くなくて、ただボーっとしているだけだ。とはいえやらなければいけないことが無いという訳ではない。攻略を進めてボスを倒す、という目的がありながら、疲れてしまってただ狩人の夢で色々な暇つぶしに興じるプレイヤーさながら、大学生の狩りの対象である単位とか就活とかから逃避しているときにこの曲が流れていた。
というと、すごくマイナスなイメージを持ってしまいそうだが、私の中でこの曲は前述したように「落ち着いて作業ができる」というイメージで定着した。図書館だとか書斎だとか、本がある空間だったり、事務所や研究所のような作業の場が好きなタチなので、そういった要素を持った狩人の夢のBGMが「落ち着いて作業」というイメージに帰着するのはまあ当然と言えるのかもしれない。
そんな訳で作業用BGMとしてはこれも好みドンピシャ。同じ投稿者から色々シリーズで動画が出ているが、正直、サムネとタイトルだけ変えて音源は使いまわしなのでは・・・と思うくらい内容は似ている。まあどれも作業用としては優秀なので問題ない。研究所とか小屋とか図書館なんかをテーマにしたものが多い。
フロムゲーといえば近日エルデンリングが発売されるが、是非とも狩人の夢的なロケーションが複数個所実装されていることを願う。例えば、ダクソでいう魔術、呪術、奇跡それぞれに研究拠点みたいなものがあって、手持ちの魔法を組み合わせて新たな魔法を生み出したり、誓約強化のように何か捧げたりとか。そういうのがいくつかあると良いなと思う。まあゲーム的には全部一緒くたにした方が都合が良いのだろうけど。各拠点には、それぞれ上位互換の施設(大学なのか上級庁みたいなものか、はたまた秘密結社か何でもいいけど)みたいなのがあるとワクワクが加速する気がする。
ヴィンハイムのオーベックがやっていた研究というものをプレイヤーに体感させて欲しい。ソウル払ってさあ習得、では何か味気ない。強力な魔法に関しては、色んなNPCの話を聞いて回ったり、歴史的建造物を回ったり、暗号のようなものを読み解いたりして、ようやっと入手、くらいにしても面白いんじゃないかなあ。フロムのことだから入手難易度が高いものほどカスみたいな性能になりそうではあるが・・・。
何にせよ期待。待ってます。